相沢英之公式サイト
活動報告
地声寸言『飛行機』


 選挙区が鳥取県であったので、羽田から空路で通っていた。夜行列車という手もあったが、殆んど使用したことはなかった。
羽田から米子、鳥取そして時に出雲へ飛んでいたが、昔は直行便が少なくて伊丹乗換えを結構多く利用した。
 時間を見計って動いていたが、伊丹で一寸待ち時間ができることが多い。時分どきだと寿司やそば、うどんなどの店をのぞく。
 そこで知っている人に会うこともあって、例えば高松へ乗り継ぐ大平さんとは肩を並べて寿司をつまむことが何回もあった。森光子さんと長い立ち話をしたこともあった。
 直行便が増えたせいで、伊丹で乗換えることが少なくなり、やがて鳥取や米子と伊丹間の便も廃止となって了った。
 私は、金帰火来ではなく、土帰日来で、それも殆んど毎週同じパターンであったし、時にその中間でよんどころない会合で日帰りで往復しやこともあったから、この約四十年間に地元と東京の間を二千回ぐらい往復したことになったであろうか。
 天気がいい日とばかり限らない。台風の前後で揺れに揺れてもう飛行機には乗るまいと思ったことも再三である。飛行機が大型化し平均して揺れなくなったが、それでもかなわないな、と思う時もあった。
 1Aの席(一番前の左窓側)に座ることが多いので、飛行機に乗る時は必ずカメラを携行し、空からの視界の良い時はよく写している。
 見慣れた筈なのに地上の姿を見ているのは楽しい。ヨーロッパの国々、例えばドイツやフランスに比べて山岳部が多いことに限って気がつくし、富士山も時にまことに美しい姿を見せてくれる。富士五湖も綺麗に見えるし、太平洋にそそぐ川の筋も天気の日には本当によく見える。
 アルプスの山山は機の右側に見えるが、時に日本海まで見えるように思うのは錯覚かも知れない。
 機の左側に渥美半島、知多半島がよく見えることもあるし、琵琶湖の上を飛ぶこともある。天橋立がくっきり見えるとその傍の旅館に泊ったことを思い出す。
 砂丘も綺麗であるが、大山も悪くはない。
 一時間十五分前後のフライトで、米子から強い西風を受ける時は十分も早くついたりする。
 まあ写真をとらない間は本を読んでいる。どんな本を読むか、家を出る前にあれこれ迷うことが多い。余り難しいものは嫌いだし、といってまんがなどは見たくない。面白い小説が一番であるが、まずは活字の小さい、とくに二段で組んでいる本などは願い下げである。眼が弱くなった。


相沢英之 (平成25年12月15日)